はじめに
インキは印刷品質を大きく左右する重要な要素です。ここでは、オフセット印刷に使われる代表的なインキの種類と特徴を紹介します。
油性インキ
最も一般的なタイプで、酸化重合によって乾燥します。幅広い用途に使えますが、乾燥時間は比較的長めです。
UVインキ
紫外線を当てることで瞬時に硬化するインキです。乾燥時間が短い。電力消費が大きい。
LED‐UVインキ
LED光源によって瞬時に硬化するインキです。乾燥時間が短い。UVインキに比べて省エネで熱をほとんど発生しない。
耐光性インキ
光(特に太陽光の紫外線)や可視光に強い顔料を使用しており、長期間色を保持できる。
植物油インキ
大豆油など植物由来の油を使用し、環境負荷を低減したタイプです。環境対応印刷物に向いています。
インキ選びのポイント
印刷物の用途(屋内・屋外、保存期間)
紙質や納期(乾燥時間)の制約
環境対応の必要性
まとめ
インキは用途や目的に合わせて選ぶことで、仕上がりの品質や耐久性が変わります。印刷物の要件をよく把握して選定することが大切です。
次回予告:第4回では、印刷物の質感や見た目を大きく左右する「紙の選び方」を解説します。