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はじめに

紙は印刷物の見た目や手触り、耐久性を大きく左右します。オフセット印刷では、紙の種類や厚み、表面加工によって仕上がりが大きく変わります。本記事では、紙選びの基本と印刷適性について解説します。

紙の種類

コート紙

表面が滑らかで光沢(発色)が良く、チラシやカタログに最適です。

マットコート紙

光沢を抑え、落ち着いた印象に。写真や文字の可読性が高いです。

上質紙

非光沢でナチュラルな質感。筆記性も高く、書籍やノートに向きます。

 

紙の厚み(連量)

連量とは、一定サイズの紙1000枚の重さを示す単位です。数値が大きいほど厚みがあります。

例:コート紙90kgは、一般的なチラシや冊子の本文で多用されます。

紙の目なり(繊維方向)

印刷、加工、製本などあらゆる工程に関りがあり、紙の繊維の方向によって強度、伸縮、折れやすさが大きく変わります。

紙の印刷適性

紙の表面構造によって、インキの乗り方や乾燥時間が変わります。

光沢紙:インキが表面に乗りやすく、鮮やかな発色

非光沢紙:インキがやや沈み、落ち着いた色味に

まとめ

印刷物の用途やデザインに合わせて紙を選ぶことで、仕上がりの印象が大きく変わります。

第5回:オフセット印刷における色管理の重要性

第3回:オフセット印刷用インキの種類と特徴

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