MH Packaging Inc.

ブログ

ご紹介したい企業様②: Shanghai Yoco Printing Machinery Co., Ltd.

皆さま、こんにちは。MH Packaging Inc.の吉岡です。

本日は、「ご紹介したい企業シリーズ」の第2回をお届けいたします。

「マシナリー」というと、つい欧米諸国の最先端技術に注目しがちですが、今回は中国の後加工機メーカーをご紹介いたします。

まず、中国経済の最新動向について触れたいと思います。国際通貨基金(IMF)は今年5月、2024年の中国の実質GDP成長率を前年比5.0%、2025年は同4.5%と予測しています。コロナ禍以前の年6~7%の成長ペースと比べれば鈍化していますが、中国経済の勢いが衰えているわけではありません。世界のGDPランキングでは、依然としてアメリカに次ぐ2位を維持しており、名目GDPに占める中国の比率は2021年時点で18.4%と、アメリカの24.2%に5.8%ポイント差まで接近しています。

中国経済には不安要素も指摘されますが、意外と知られていないのが、中国が国際的に高い競争力を維持している要因の一つとして、製造業のGDP比率が非常に高い点です。実に40%を占めており、これが中国の強みの一つとなっています。

そんな中国の後加工機メーカー、Shanghai Yoco Printing Machinery Co., Ltd.をご紹介いたします。以下に、同社の概要を日本語に訳した内容を記載いたします。

続きを読む

刷色合わせのコツ①インキ呼び出し回数

皆さまこんにちは。MH Packaging の北村です。

印刷現場において、刷色の安定化は多くの方が抱える課題ではないでしょうか。そこで本日は、今回は刷色の安定化のコツのひとつ「インキ呼び出し回数設定」についてお話ししたいと思います。

インキ呼び出し回数は通常「1:3」

一般的に、インキ呼び出し回数は「1:3」に設定されています。これは、3枚の印刷ごと(版胴が3回転するごとに)インキ呼び出しローラーがインキ元ローラーからインキを取り出すという意味です。

たとえば、試刷り作業でインキスライダー(盛り量)を調整しながら、30枚の用紙を数回印刷する場合、30枚の印刷中にインキが元ローラーから呼び出される回数はおよそ10回です。

呼び出されたインキが十数本のローラーを経由し、版面に到達するまで(=「自分がスライダーを調整した結果」が反映され始めるまで)には一定の時間がかかります。具体的には、インキスライダーの調整結果が実際に反映され始めるまでには、約100枚の印刷が必要だと言われています。

これをイメージすると、刷色の安定には最低でも100枚以上の印刷が必要だと考えられます。

特に、極小の絵柄においては、インキ量のコントロール、すなわち刷色の安定を図るのはインキスライダーだけでは難しい場合があります。これは「インキ調整幅」が狭いため、濃度調整や安定化がより困難になるためです。

続きを読む

ご紹介したい企業様①:マンローランドジャパン

皆さま、こんにちは。MH Packaging Inc.の吉岡です。

本日は、日頃より多大なるご支援をいただいております戦略的ビジネスパートナー、マンローランドジャパン株式会社様をご紹介させていただきます。

弊社のエンジニアリングディレクターである北村が、20年以上にわたり愛用し続けてきた名機であるマンローランドのオフセット印刷機。もちろん、彼がこのような名機と出会い、自身のキャリアを築けたのは、所属していた企業様のお力添えがあってこそだと思います。

マンローランドの印刷機は、パッケージ製造に注力されている企業様はもちろん、薄紙をメインとするお客様にも長年愛され続けています。近年、多くの機械性能が向上し、それに伴い電気・電子制御も複雑化する一方で、これらに付随する機械的「エラー」や「印刷不具合」といった事象、この機械的「エラー」によって印刷資材や機材に制限が課せられ、思うような「印刷物=成果物」が作れないということが増えているように感じます。しかし、マンローランドは長年培った知識、高い技術を有しており、この卓越した印刷機であれば資材や機材に制限を課せず、選択において幅広い柔軟性を提供し適切な選択により「エラー」や「印刷不具合」を減らすことが可能です。

続きを読む

後刷りインキ濁り

皆さまこんにちは。MH Packagingの北村です。

本日は、多くの方が一度は直面したことがあるであろう「インキの逆トラッピングの1種、後刷りインキ濁り」についてお話させていただきます。

・逆トラッピングの一種の後刷りインキ濁り: 後刷りで印刷されるインキが、先刷りインキによって濁る現象を指します。これはウェットトラッピングにおいて、インキのタックや盛り量に起因する問題です。逆トラッピングやトラッピング不良は、主にウェットトラッピングにおいて発生し、後刷りされるインキの転移が不十分になる現象です。

・インキのタックについて: 通常、プロセスインキは印刷順に応じてタックが調整されており、適切なタックバランスが必要です。しかし、助剤の過剰な使用や過乳化によりタックが低下すると、このバランスが崩れ、後刷りで先刷りインキ取られが発生することがあります。

・補足:特色インキを作成する場合、主となるインキに影響を受けやすいことに注意が必要です。

続きを読む

Wepack ASEAN 2024

皆さまこんにちは。MH Packaging Inc.の吉岡です。

本日は展示会に関するご案内です。2024年11月14日から16日の3日間、マレーシア・クアラルンプール(会場: Malaysia International Trade & Exhibition Center)にて「Wepack ASEAN 2024」が開催されます。この展示会は毎年開催されており、昨年は約200社が出展し、約4,000名の来場者がありました。特に紙器パッケージ業界の関係者が多数ご来場いただいたようです。昨年の展示会レポートもご用意しておりますので、ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。

参考のため、公式ホームページおよびJETROのホームページのリンクを以下に掲載いたしますので、ぜひご覧ください。

Wepack ASEAN2024 : https://www.wepackasean-expo.com/en-gb.html

JETRO: https://www.jetro.go.jp/j-messe/tradefair/detail/133347

フィリピン

皆さんこんにちは。MH Packaging Inc.の吉岡です。

本日は、私が会社員としてフィリピンで働いていた際のお話をさせていただきます。

なぜ私がフィリピンで働くことになったのかというと、もともと海外での就業を目標にしており、日本での実績がなければ海外で働けないのではないか、となぜか漠然と考えていました。ちょうど2018年に、当時勤務していた会社で新規プロジェクトを成功させたことを機に、その実績をもとに海外転職に挑戦してみようと思ったのが始まりです。

では、なぜフィリピンを選んだのか。それにはいくつかの理由があります。まず、私の親族にフィリピンの方がいらっしゃり、昔からフィリピンに対して親近感を抱いていたこと。さらに、日本からのフライト時間が4時間以内であり、時差もわずか1時間という、初めての海外転職先としては非常に適していると感じたためです。

続きを読む

ASEANのはじまり

皆さまこんにちは。MH Packaging Inc.の吉岡と申します。

弊社を設立前は、フィリピンとインドネシアで会社員として勤務しておりました。東南アジアの市場での経験は、現在の事業運営において非常に貴重なものとなっています。本ウェブサイトでは、時折、私の東南アジアでの体験やASEAN諸国に関するお話もお届けしていきたいと思います。

キーワードとして「フィリピン」「インドネシア」が出てきましたが、実は今、私はマレーシアからこの記事を書いています。この三国は、ASEAN(The Association of South East Asian Nations/東南アジア諸国連合)に所属しています。「ASEAN(アセアン)」と聞いて少し馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。一方で、すでによくご存じの方、ASEANのどこかの国と取引をされていらっしゃる方、あるいは、ASEANのどこかの国で駐在されていらっしゃる方もいらっしゃるでしょう。

本日は、そのASEANがどのようにして誕生したのか、その歴史について少しお話させていただきます。

続きを読む

オフィス移転のお知らせ

2024年7月吉日

取引先各位

MH Packaging 北村

MH Packaging Inc.吉岡

オフィス移転のお知らせ

拝啓 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配賜り、厚く御礼を申し上げます。

さて、このたび業務をより一層強化充実するため2024年7月26日よりオフィスを下記の通り移転することとなりました。

これを機に、さらに皆様方のご愛顧をえられますよう専心努力いたす所存でございますので、今後ともなお一層ぼご支援を賜りますようお願い申し上げます。

敬具

続きを読む

印刷雑誌7月号

皆さまこんにちは。印刷雑誌7月号紙器パッケージ特集にて、弊社のエンジニアリングダイレクターである北村が「アセアン市場の可能性と課題」と題した記事を寄稿させていただきました。
ご興味のある方は個別にご連絡くださいませ。

雑誌は以下URLからご購入可能です。

2024年7月号