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東南アジアおよびマレーシアの2025年パッケージング市場成長予測

皆さまこんにちは。MH Packaging Inc.の吉岡です。

本日は、東南アジア全域および弊社の拠点があるマレーシアにおける2025年のパッケージング市場の成長見通しについてご紹介いたします。

東南アジアのパッケージング市場の展望

東南アジアのパッケージング市場は、引き続き堅調な成長が予測されています。特にプラスチック市場は、2025年に3,170万トンに達し、2030年までに年平均成長率(CAGR)4%で3,857万トンに拡大すると見込まれています。この成長を牽引する主な要因として、食品・飲料業界における包装需要の増加や、下流処理能力の急速な拡大が挙げられます。特に、食品業界における軟質包装の需要が大幅に伸びており、市場の成長を支えています。

マレーシアのパッケージング市場の成長見通し

マレーシアのパッケージング市場も、プラスチックおよび紙製包装分野を中心に引き続き拡大が見込まれています。

  • プラスチック包装市場: 2025年の市場規模は約40億4,000万米ドルに達し、2030年までにCAGR 3.91%で成長し、約49億米ドルに拡大すると予測されています。
  • 紙製包装市場: 2023年時点で約21億1,310万米ドルと評価され、2032年までの予測期間中にCAGR 5.3%で成長し、約33億6,380万米ドルに達すると見込まれています。

この成長の背景には、環境に優しいパッケージングソリューションへの需要の高まり、政府によるプラスチック削減政策、電子商取引の拡大などが影響しています。特に、食品・飲料、電子機器、小売業界において紙製包装の採用が進み、持続可能なパッケージングへの移行が市場を後押ししています。

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無処理版の機上現像トラブルを防ぐ!適正な湿し水量の見極め方

皆さまこんにちは。MH Packagingの北村です。

本日は無処理版についてお話させていただきます。

最近、無処理版を選ばれる会社が多くなりこれに伴って『無処理版がうまく使えない』というお問合せを頂きます。

まず、この『無処理版がうまく使えない』という部分の多くが版を印刷機に取り付け最初の刷り出しに苦戦されている方が多いようです。

皆さんご存じの通り無処理版は現像機を使う有処理版と違い『機上現像』を行います。

この機上現像を簡単にご説明しますと、

  • 印刷機に取り付けられた無処理版に、水着けローラーを着け、湿し水を与え、版面をふやけた状態にします。
  • そのふやけた版面へインキローラーを着け、インキの粘り気で版面上で不要になったカス(感光膜)を取り除く。
  • そのカスを含んだインキを版面からブランケット、紙へと転移し排出します。

この流れが機上現像です。

この中で気をつけて頂きたいのが①と②です。①の湿し水で版面をふやけた状態にする時の湿し水量が特に重要です。これが適正でないと②のインキの粘り気に影響を及ぼします。

この適正を見つける方法は、どの印刷機も印刷の開始時は①版面に水着けローラーが着いて湿し水を与えてから、②インキローラーが版面にインキを着け、③印刷用紙がユニットに到達したら印圧(胴が入り)がかかり印刷開始になります。④そして指定の印刷速度に上昇して行く。

この①~③までの間の版面上の湿し水量を目視で確認することです。

この間で版面が必要以上に濡れていたり、全く濡れてなくインキが非画線部などについて版面の大部分が汚れている場合は適正ではありません。

この間は①うっすらとインキで汚れているが②徐々に汚れが取れていく(完全に取れなくてよい)感じで、版面がうっすらと濡れて光っている状態を心掛けて下さい。

うまくいかない場合や、さらに詳しい情報が必要な場合は、お気軽に弊社までお問い合わせください。

展示会情報

皆さま、こんにちは。MH Packaging Inc.の吉岡です。

年始のご挨拶から少し時間が空いてしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。最近ではインフルエンザなどの感染症が流行しており、ご訪問の予定をいただいていたお客様の中にも、社内での流行によりご面談がキャンセルとなるケースがございました。どうぞ皆さまもご自愛いただき、健康第一でお過ごしください。

さて、少し視野を広げてみますと、1月20日にはアメリカで大統領の就任式が行われました。トランプ大統領の就任演説には賛否両論があるかと思いますが、その終盤に述べられた「I am with you. I will fight for you. And I will win for you.」という力強い言葉に、アメリカという覇権国家の威厳を改めて感じました。今後のアメリカの動向には引き続き注目していきたいですね。

本題に戻りますが、今回は2025年に注目すべき世界の展示会をご紹介いたします。特にパッケージング関連では、中国でいくつかの大規模な展示会が開催される予定です。一部をご紹介致します。

Sino-Pack 2025 — China International Exhibition on Packaging Machinery & Materials

  • 日時:2025年3月4日—6日
  • 場所:China Import & Export Fair Complex, Guangzhou, P.R.China
  • 概要: 出展規模は15万㎡の会場に12万人以上の来場者が見込まれています。2000社以上の企業が出展予定で、以下の分野に関連する企業が参加します:
    • 完全なスマート包装ソリューション
    • 一次包装機、外装機
    • コード印字・マーキング機
    • プラスチック包装機、容器製造機
    • スマート物流機器およびシステム
    • 軟包装設備と機械、計測・試験機
    • 包装用補助機器

公式HP:https://www.chinasinopack.com/GPAC25/idx/eng

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2025年、新年のご挨拶

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、MH Packagingにとって「革新」の一年であり、開業から3年目の節目として、多くのお客様とのご縁に恵まれ、成長に注力してまいりました。
本年2025年は、「感謝」を事業の軸に据え、さらなる成長と価値提供に努めてまいります。

当社が提供する以下の3つのサービスを強化し、パッケージング業界に留まらず広く支援を行うことで、皆様への感謝を形にしてまいります。

1. インストラクション業務
現在、製造現場では自動化技術が急速に進展していますが、機械に依存するだけではなく、人間が基本を理解し、正しく運用することが重要です。当社では、お客様が現場での基本的なスキルや知識を習得できるよう、実践的なインストラクションを提供し、効率的で安定した生産活動を支援いたします。

2. 輸出入業務
日本とマレーシアの拠点を活用し、優れた機械、資材、サービスをグローバル市場へ展開してまいります。これにより、国際的なビジネス機会を創出し、各国のお客様のニーズに応える最適なソリューションを提供いたします。

3. 支援サービス業務
これまでの経験と知識を活かし、厳選された製品やサービスをご紹介するとともに、これまで協力いただいたメーカー様だけでなく、新たな世界各国のメーカー様とも連携を深めていきます。これにより、お客様に高品質な製品と付加価値の高いソリューションをご提供いたします。

2025年も、社員一丸となって皆様のご期待にお応えする所存です。本年も変わらぬご指導とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

MH Packaging 北村

MH Packaging Inc. 吉岡

年末のご挨拶と御礼

本年も多くの皆様からのご支援、ご協力を賜り、誠にありがとうございました。私たちMH Packagingは、皆様のおかげで着実な成長を遂げることができました。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。

これからも引き続き、より良いサービスや製品をお届けできるよう、全社一丸となって努力を重ねてまいります。皆様にとって来年がさらに素晴らしい一年となることを心よりお祈り申し上げます。

新しい年もどうぞよろしくお願い申し上げます。寒さ厳しき折、皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。

MH Packaging 北村

MH Packaging Inc. 吉岡

ご紹介したい企業様④: GuangZhou King Tau Machinery & Electronics Equipment co., Ltd.(広州金陶機械電子設備有限公司)

皆さま、こんにちは。MH Packaging Inc.の吉岡です。

本日は、ご紹介したい企業様シリーズの第4弾として、広州金陶機械電子設備有限公司(Guangzhou KingTau Machinery & Electronics Equipment Co., Ltd.)をご紹介いたします。

KingTau様は、中国広州市増城区新塘に拠点を構え、工業用デジタル印刷機器の研究開発、生産、販売を専門とするメーカーです。2012年に設立され、資本金は1500万元(約3億円)です。最先端の生産設備と試験機器を有し、年間売上高は数億元に達しています。工場面積は2万平方メートル、従業員数は180名以上で、研究開発に携わる技術者が30名在籍。そのうち20%が学士号を、3名が修士号を保持しています。

同社は多角的な発展を遂げており、研究開発チームを中核に、セラミックス、ガラス、プレート、包装、広告といった各専門部門を設置しています。また、最先端の研究開発機器や生産設備を導入し、技術開発能力を活かして国家実用新案特許59件、商標権41件、ソフトウェア著作権7件、発明特許5件、意匠登録9件、海外発明特許1件を取得しています。2020年には、高い製品品質と知的財産管理が評価され、広州市内の高品質企業として表彰されました。

日本国内においても、セラミックやガラス、木材床材、金属板への印刷分野で同社製デジタル印刷機が導入されています。パッケージング業界では、大手パッケージ製造会社様が水性デジタル印刷機の導入を検討中とのことです。KingTau社の「Tモデル」は、UVデジタル印刷により薄紙から厚紙まで幅広く対応可能で、お客様のニーズに応じたカスタマイズ設計にも対応しています。

さらに、オンラインでの工場見学も可能ですので、ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。

同社のホームページはこちらhttps://www.kingtautech.com/

最後に、日本の読者の皆様向けに、KingTau様の本拠地である中国・広州について簡単にご紹介いたします。

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打ち抜き工程における打抜刃の種類と特徴

皆さまこんにちは。MH Packagingの北村です。

今回は打ち抜き工程(トムソン)の、打抜刃についてお話しさせていただきます。

打抜刃は、刃先形状、高さ、厚み、角度、ボディ硬度、刃先硬度などがそれぞれ異なっており紙質やロット数によって使用する種類が選択されます。

両刃: 刃厚のセンター上に刃先が位置している一般的に使われる切刃

一般にコート白ボール板紙では刃の厚み0.7mm、刃先角度43°(メーカーによっては 42°もある)のものが使用されています。

刃先部硬度では先端より0.3mmだけ高周波熱処理することによって硬度をアップさせ、厚み0.7mm、ボディ硬度50°、刃先硬度72°のものが紙器ではよく使用されます。 大ロットでは厚み0.7mm、ボディ硬度60°、刃先硬度80°の耐久性を重視した刃が 使用されることもあります。

片切刃: 刃先先端部が刃厚のセンターからはずれた位置にある切刃

厚紙などは両刃抜きの場合、切口断面が刃先角度に影響され、打抜き表面の寸法が裏面の寸法より減少する場合があります。このような場合等に片切刃が使用されることがあります。

2段刃・3段刃: 刃先先端は刃厚のセンターにありますが、両刃と異なる点はシノギ部分が長く、打ち抜かれる材質との摩擦係数が小さいので、厚みのある板紙や硬い板紙に使用されることがあります。

日々の作業の参考にしてみてください。

切り刃イメージ図

 

 

マレーシアで気づいた世界の広さ

皆さま、こんにちは。MH Packaging Incの吉岡です。

弊社はマレーシアに拠点を置いておりますが、これまであまりマレーシアについてお話しする機会がありませんでした。そこで今回は、マレーシアでの日常や最近の出来事について、ざっくばらんにお話ししたいと思います。

マレーシアに関する書籍はいくつか出版されていますが、それらにはあまり触れられていない話題を中心に、私自身の経験を振り返りながらお届けします。

先日、弊社オフィスの入っているビル内にスカッシュコートがあることを知り、スカッシュをしようと出かけました。その道中、スーダン出身の少女2人が声をかけてきました。「一緒にやらせて」と。

3人でラリーを楽しみながら話をしていたところ、彼女たちから「どこの国の人?」と聞かれました。「日本だよ」と答えたのですが、彼女たちは驚いたことに「どこ?知らない国」と返してきたのです。

日本を知らない人がいるという発想がなかった私は、発音が悪かったのかと思い、念のため「Japanだよ」と繰り返しましたが、やはり「知らない」という反応。

衝撃を受けました。

少しムキになりながら、「あの辺りでたくさん走っているトヨタやホンダの車を作った国だよ」と説明しても、伝わりません。それでも会話を続けていくうちに、彼女たちは難民としてマレーシアに来たことが分かりました。

調べてみると、弊社オフィスの周辺にはアフリカ系やアラブ系の方々が多く住んでおり、中でもスーダンやシリアからの難民が多い地域であることを知りました。

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WEPACK ASEAN2024まとめ

皆さま、こんにちは。MH Packaging Inc.の吉岡です。

先日のWEPACK ASEAN 2024のプライベートツアーにご参加いただき、誠にありがとうございました。

本展示会は11月14日から16日の3日間にわたり開催され、120社以上の包装関連企業が出展し、延べ3,000名以上の来場者を迎えました。また、複数の国際フォーラムが同時開催され、業界の新たなトレンドに焦点を当てたテーマが議論されました。その中でも、「中国包装業界の栄光と未来」「東南アジア包装業界の機会と課題」「東南アジア市場におけるパッケージデザインのトレンド」「包装業界におけるデジタルトランスフォーメーション」など、革新性の高い内容が多く取り上げられました。

私が特に注目したのは、多くの中国製デジタル印刷機メーカーが出展していた点です。これらの機械の多くに日本製プリントヘッドが採用されており、中堅からエントリーレベルの顧客向けに開発された、コストパフォーマンスに優れた製品が多数見受けられました。また、日系のパッケージ製造企業と商談中の機械もあり、今後の発展が期待されます。

今回の展示会は主にマレーシアを中心としたASEAN市場向けでしたが、出展企業からは「日本市場にも十分対応可能」との評価を得ており、水性デジタル印刷機、UVデジタル印刷機、カートンボックスフォルダーグルアー、ダイカット機など、パッケージ製造におけるトータルコーディネートが可能な点に驚かされました。

さらに、中国製機械のアフターサービスも過去10年で格段に向上し、品質面でも大きな進化を遂げています。これから機械の選定や情報収集を進める方にとって、中国製機械は十分検討に値する選択肢ではないでしょうか。

機械情報や市場動向についてご興味がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

トラッピング

皆さまこんにちは。MH Packagingの北村です。

本日は後方ユニットYインキが前方のBやCインキで濁ってくるトラブルについてお話させていただきます。

ウェットトラッピングでインキのタックやインキの盛り量のトラブル【逆トラッピング】です。

逆トラッピング、トラッピング不良は主にウェットトラッピングにおいて発生し、後刷りインキの転移が不十分になる現象です。通常プロセスインキのインキタックは、刷り順に応じてタック調整がされている組み合わせとなっています。これをタックバランスといい、このバランスに注意が必要です。また、助剤の入れすぎや過乳化などでタックが低下すると、タックバランスがくずれて後胴でインキとられなどが発生します。

※プロセスインキのタック値(例)

POINT:特色インキ作成の場合は主量となるインキに影響されます。

先刷りインキの盛り量が多過ぎると、インキのセットが遅くなるためトラッピング不良、逆トラッピングが起こりやすくなります。濃度があるインキ、特に墨インキはある一定の濃度、盛り量に達すると目視確認では墨(黒)に見えるだけで、濃度上昇を判定しづらくなります。=盛り過ぎに気付かない。そのため濃度があるインキ、特に墨インキは濃度計などで盛り量管理(濃度管理)が重要です。墨インキ自体の濃度不足により、濃度確保のため盛り量を上げて印刷しなければならない場合は濃度のあるインキタイプ(コンク)に変更もしくは、インターデッキを併用して乾燥させて印刷を行うなどの方法をお試しください。